カジノでチャリティイベント収益はマクドナルド財団らへ
2012.10.09
浄財の出所は夜の社交場
どこのNPO、NGOも頭を悩ませているのが資金繰り。少しでも多くの収益を得るためにチャリティイベントの形もさまざまに工夫されているが、アメリカではなんとカジノでもチャリティイベントが開かれている。
アメリカで飲料販売などを手がけるTodcoは、10月21日にダブルダウンカジノナイト・チャリティイベントを開催。収益は病気の子どもたちと家族を支援するロナルドマクドナルドハウスとビルディング・オン・ラブに寄付される予定だ。
病気の子どもと家族のために
ロナルドマクドナルドハウスは、子どもの病気のため自宅から離れた病院まで通わなければならない家族に低価格で泊まることができる宿泊施設を提供している。ビルディング・オン・ラブは、医療費の負担が重なっている家族に対し経済的援助を行っている。
ロナルドマクドナルドハウスは、2011年には、カンザス州、ミズーリ州だけで7000以上の家族を支援している。ビルディング・オン・ラブは、2010年から2年で9世帯にそれぞれ2000ドル相当の援助をしてきた。
イベント会場は、ごくふつうのカジノでアルコールもふんだんに用意されているが、支援を受ける家族たちへ激励のメッセージを書くコーナーも設けられているという。
【ニュース記事:チャリティニュース 2012年10月9日 07:00】
ダブルダウンカジノナイト
http://www.doubledowncasinonight.com/
この「ダブルダウンカジノナイト」は、すごく粋な計らいだと思います。
カジノというと、どこかいけない事をしているような引け目を感じてしまう人もいるでしょう。
でも、このような大義名分があれば、どうでしょうか。
つい予定より賭けてしまっても、それによって子ども達の病気が助かるなら、清々しいくらいでしょう。負けた時の悔しさもないでしょうしね(笑)。
米ジンガの7〜9月、最終赤字に オンラインカジノ参入も表明
2012.10.25
【シリコンバレー=奥平和行】交流サイト(SNS)を通じて遊ぶソーシャルゲーム最大手の米ジンガが24日発表した7〜9月期決算は、最終損益が5272万ドル(約42億円)の赤字(前年同期は1254万ドルの黒字)だった。売上高が伸び悩む一方、研究開発費などの経費が増加。企業買収にまつわるのれん代の減損処理も響き、赤字基調が続いている。
売上高は前年同期比3%増の3億1663万ドルだった。決算発表に合わせて英国で2013年前半にオンラインカジノを始める方針を表明した。
業績が市場予想を上回ったことや収益拡大策が好感され、24日の米株式市場の時間外取引で株価は一時、同日終値よりも16.5%高い2.48ドルまで上昇した。ただ昨年12月の公開価格(10ドル)は大幅に下回っている。
ジンガは23日、米国や日英両国で開発拠点を閉鎖・縮小し、全社員の約5%に当たる150人を削減すると表明している。10〜12月期にリストラに伴って800万〜1200万ドルの費用を見込む一方、1500万〜2000万ドルの経費節減効果が期待できると説明した。
【ニュース記事:日本経済新聞 2012年10月25日 08:11】
ソーシャルゲームの巨大企業Zyngaが、2013年上半期にリアルマネー・ギャンブルゲームを開始させる意向を発表した今年の8月。「フェイスブック8300万件違反」の打撃を受けた夏からの大暴落は防げなかったようだ。あれからも、まだ下がり続けていたソーシャル系ゲームの経営状態。もっとも、それがなくともいずれオンラインカジノへシフトしてくるのは見えていたこの業界です。さて、新規参入は思う通りにいくのでしょうか。オンラインカジノ業界は、なんといっても実績や信頼のあるサイトをプレイヤーは好む。そこへ新たに参入となると、荊の道のような気も…。実績のないギャンブルサイトをプレイヤーが選ぶとは思いにくい。今までは無料アプリや、せいぜいアイテム購入の小額の積み重ねだったからこそ会員(プレイヤー)を集められたのでは?と思うのは私だけでしょうか。
このホームページで紹介できるほど信頼の置けるカジノサイトになるか、そうならないか。どんな手を打ってくるのでしょう。
昨日、このような感想を書いた翌日、早くも↓このようなニュースが出ているのを見つけました。
Zyngaがオンラインギャンブルゲームのbwin.partyと提携 来年イギリスにてオンラインカジノに参入
2012.10.26
米大手ソーシャルゲームディベロッパーのZyngaが、ビンゴやポーカー、その他ギャンブルをモチーフとしたオンラインゲームの提供やオンラインカジノを運営しているbwin.partyとの独占提携契約を締結した。
この提携により、両社は2013年の上半期を目処にポーカーやスロット、ルーレット、ブラックジャックなど実際にリアルマネーを賭けて遊べるオンラインカジノゲーム180種類をイギリスにて提供するという。なお、イギリスではオンラインギャンブルは合法となっている。
bwin.partyはジブラルタルに拠点を置くオンラインカジノの最大手企業で、今年6月にソーシャルゲーム市場への参入を発表し投資ファンドを設立しているほか、セルビアのソーシャルゲームディベロッパーのNordeusと共同でスポーツ賭博ソーシャルゲームを開発している。
【原文ニュース記事:Zynga Makes Its First Move Into ‘Real Money’ Games, Partners With Casino Gaming GiantBwin.Party】
原文ニュースを読むと、Zyngaの経営状況はかなり厳しいようだ。気になる文面を記載すると
「Zyngaがオンライン・カジノに進出しようとしているのは以前から知られていた。今年の第2四半期の決算報告の電話会見でCEOのマーク・ピンカスは2013年上半期のローンチを目指してリアル・マネー・ゲームの準備を進めていると述べている。これは今回発表されたスケジュールと合致する。またこの8月にはオンライン・ギャンブル企業の元幹部、Maytal Olshaを新事業担当最高責任者に採用している。つまりカジノ事業の推進担当ということだ。
これはビッグニュースだ。第3四半期の決算が同時に発表されたところだが、投資家、市場がどう判断するか注目される。Zyngaの株価はこの数週間安値の新記録を更新し続けてきた。また昨日は従業員の5%をレイオフし、いくつかの不人気なソーシャルゲームの運営、開発を中止している。このリアル・マネー・ゲームへの進出発表がZyngaに待ち望まれてきたカンフル剤となるのだろうか? オンライン賭博となれば、可愛らしい動物を育てるソーシャルゲームよりも議論を呼ぶことになるのは間違いない。」
さてさて、どうなっていくのでしょう。どんなカジノのサービスが提供されることになるでしょうか。