【ベトナム】カジノで5554万ドル 大当たり49億円! スロットの故障と主張しカジノ側が控訴
2013.01.14
ベトナム・シェラトン・サイゴン・ホテルのカジノ運営会社「ダイズオン」に対し、スロットマシンで5554万ドル(約49億円)を当てたと主張する男性への全額支払いを命じられた裁判が控訴されました。
これまでのこれまでのカジノ賞金の世界最高額は4000万ドルとされ、支払われれば記録更新となるが…。
カジノで当てた5,550万米ドル(約48億7,600万円)の支払いを拒否された男性が支払いを求めて勝訴した裁判で、これを不服とする被告のカジノ運営会社が控訴する。スロットマシンの誤表示だったことは明らかだという。8日付VNエクスプレスが報じた。
事件は2009年10月にホーチミン市のシェラトンホテル内にあるカジノ「パラッツォ」で発生。米国籍の越僑(在外ベトナム人)、リー・サムさん(60)が操作していたスロットマシンに、5,550万米ドル余りという大当たりが表示された。
パラッツォ側に当たりの承認を拒否されたサムさんは、金額が表示された機械の写真を撮るなどして証拠に残し、その後も支払いを求めたが拒否されたため、民事訴訟を起こした。今月7日の判決は、「カジノを運営するダイズオン社はサムさんに5,550万米ドルを支払う義務がある」とするもので、原告の全面勝訴。
これに対して、ダイズオン社は翌8日、記者会見を開いて、控訴の意向を表明した。会社の代理人のゴ・タイン・トゥン弁護士は、「原告が当たり目を出した証拠もないのに、原告勝訴とした1審判決に失望した」と述べ、控訴審では専門の独立鑑定機関の証人招致を求める方針を明らかにした。
■設定の1千倍の当たり
トゥン弁護士によれば、問題のスロットマシンは1回当たりの当たり額が最高で5万米ドルにしかならないように作られており、その1千倍を超える5,550万米ドルが当たることはあり得ないという。
マシンは5つの絵柄が揃うと当たりとなり、当たり額が「Win」の窓に表示され、残金が「Credit」の窓に表示される方式だ。ところが、サムさんが撮影し、証拠として1審に提出した写真では、絵柄もまったく揃っておらず、「Win」の窓には数字「0」が表示されているのに、「Credit」の窓にだけ5,550万米ドル余りという巨額が表示されていると、トゥン弁護士は拡大した証拠写真を手に不合理を指摘した。
「Win」に「0」が表示され、「Credit」に大金が表示されるのは、◇サムさんが自分で大金を投入した◇機械が故障した――のいずれかに限られるとトゥン弁護士は主張する。ダイズオン社が鑑定会社に依頼した鑑定結果と合わせて、機械の「ソフトウエアの異常」が被告側の結論だ。
■「外資カジノは撤退の恐れ」
トゥン弁護士は、記者会見の場で受けた「控訴審でも敗訴したらどうするのか」との質問に対して、「そうなればカジノ経営の外国投資家は引き揚げを考えるだろう」と警告を発した。
証拠写真の絵柄が揃っていない問題については、原告は「大当たりの後にもう1度機械を操作して5米ドル分負けた結果」と説明しており、複数の目撃者がいるという。真偽も審理の行方も微妙なところだ。
なお、シェラトン内にあるカジノ「パラッツォ」には60台ほどのスロットが設置されている。ブラックジャックやルーレットなどのテーブルゲームも10台ほど設けられているが、スロット同様、すべてコンピューター化されている。
【記事発信元: 2013年1月14日 NNA.ASIA アジアの経済ビジネス情報】
これは、やはりマシンの故障の線が濃厚そうですね。
とはいえ、49億円の誤表示とはいえ数字が表示されたのに対して、支払い¥0ってことはあるのでしょうか?49億円は無いにしても、仮に当たりを出したとして正しい表示だった場合の最高額の5万ドルは支払われるのでしょうか。この裁判の決着地点は、カジノファンにとっては大いに興味のあるところです。
シェラトンサイゴン・ホテル&タワーズはホーチミンシティのホテルの中で最も恵まれた立地です。ホーチミン最大規模のカジノ「PLAZZO CLUB(パラッツォクラブ)」を併設する五つ星ホテルで、ホテルスタッフやボーイの対応も素晴らしいという評判のカジノホテルです。もしホテル側が敗訴してしまいホテル撤退などとなれば、多くのカジノファン、ホテルファンががっかりすることでしょう。
最新ニュースが分かり次第、この裁判の行方は、お知らせしていきたいと思います。
ベトナムのカジノ、全国50か所で計200億円以上の売上高
2013.01.15【記事全文】
ベトナムには現在、外国人向けのカジノが全国50か所にあり、2011年の総売上高は約5兆ドン(約213億円)に上った。納税額も1兆5000億ドン(約63億8000万円)に達した。10日付ベトナムネットが報じた。
財政省によると、カジノの売上高はこの数年、毎年10〜15%のペースで増加している。しかし同省は、これまでカジノ産業に関する総合計画がなく、小規模カジノの乱立で事業効率が低い上、観光の発展にも貢献していないとみている。
また、本来はカジノに入場できないベトナム人が出入りして摘発された事件や、厳格であるべき電子カジノ設備の管理に関する法規があいまいといった問題もある。政府は現在、カジノの経営条件を厳しくする内容の政令を準備中だ。
こうした中、複数の外国企業がベトナムへのカジノ進出を狙っている。最近ではラスベガスサンズ社が、総額60億ドル(約5270億円)を投じてハノイ市とホーチミン市にカジノリゾートを建設する意向を表明した。ただブイ・クアン・ビン計画投資相は、大規模カジノ案件の投資はフーコック島(メコンデルタ地方キエンザン省)でのみ認めるとの立場を明らかにしている。
【記事発信元: 2013年1月14日 VIETJO】
売上高約200億円に対して税収約64億円とはまさにドル箱産業のカジノ。ベトナムのこの記事を見ても分かるように、カジノ合法化となれば日本の景気も上昇していくだろうことは安易に想像がつきます。
毎日新聞 2013年01月26日 18時03分発信のニュースによると、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が26日、カジノを含む統合型リゾートを大阪などに誘致するため、カジノを合法化する法案を28日召集の通常国会に提出する考えを明らかにしたそうだ。なかなか進まないカジノ法案ですが、もしこれで大阪が成功すれば日本人にありがちな尻馬に乗る輩が続出するのだろうか…。