各種ゲーム、トランプ、カジノのマルチプレイ対応、レノボ27インチテーブルPCがスゴイ件
2013.02.04
レノボの27インチテーブルPC「IdeaCentre Horizon Table PC」
各種ゲーム、トランプを使った各種のゲーム、カジノ形式のさまざまなゲームに対応のデスクトップPC「VAIO Tap 20」がソニーから2012年11月に発売されたのを追ってLenovoは「IdeaCentre Horizon Table PC」を発売しました。
今回さらに吸盤でPC画面に固定するジョイスティックに大型の六面サイコロも付属。まさにマルチプレイでゲームをするのを前提で作られたPCと言えると思う。999ドルという価格も、富裕層にとってはたいした額ではないし、カジノやカードゲームを家族や仲間で楽しめるテーブルPCというのも狙い所が面白い。
個人的に、このテーブルPCは一部のターゲット層には確実に売れる商品だと思うし、今後は世界的にカジノやカードゲームがランドカジノ(本場カジノ)だけでなく家に居ながらして仲間と楽しむ時代が当たり前になってくるだろうことが予測されるので、カジノ好きな方とこのニュースをシェアしたいと思い掲載しておきます。
【以下、ニュース記事全文 2013/01/22 07:30】
レノボの27インチテーブルPC「IdeaCentre Horizon Table PC」レビュー
ラスベガス発--ソニーが2012年11月に、バッテリ駆動の20インチ一体型デスクトップPC「VAIO Tap 20」を発売したことを覚えているだろうか?同じようなPCが、しかも27インチでLenovoから発売されるとしたらどう思うだろうか?
Lenovoは「IdeaCentre Horizon Table PC」(以下、Horizon)という新機種で新たな野望を実現しようとしている。その野望はソニーがデスクトップとタブレットのハイブリッドで実現しようとしているものとは異なっている。まず、Horizonの大きさからしても、巨大なタブレットと見まがうことはないはずだ。しかしLenovoは同社の27インチマルチタッチ対応のHorizonを、消費者に対してセミポータブルデスクトップ(ただしバッテリ駆動時間は2時間程度でしかない)というよりも、マルチユーザー向け機器としてアピールしたいと考えている。
そう、Horizonは「Windows 8」を搭載したPCだ。そしてLenovoは、Microsoftの新たなOS上に「Aura」という独自のマルチユーザーインターフェースを搭載している。
AuraはHorizonのOSと緊密に連係して動作する。画面を水平にし、テーブルトップ型として利用できるフラットモードにすると、自動的にAuraに切り替わり、さまざまなタッチ対応アプリを起動できる比較的直感的なソフトウェア制御ホイールが表示される。
アプリのいくつかは、イメージビューアや、楽曲/動画プレーヤーといった見慣れたものである。また、ホイールからファイルを引っぱり出し、Auraのメインバックグラウンド画面にピン留めしておけば、ショートカットとして使用することもできる。さらに、一連の簡単なジェスチャーによって、メイン画面の整頓を行うこともできる。こういったアプリは今までと同様に見慣れたものであるが、その他のアプリ(特にゲームや教育関係)はマルチユーザーに対応した設計がなされている。
「International Consumer Electronics Show(CES)」で展示されていたHorizon向けアプリのほとんどはゲームであった。そのなかには、エアホッケーのようなゲームや、GauntletとBoxheadをマッシュアップしたような4人でプレイするシューティングゲーム、手の込んだマルチプレーヤー対応ボードゲーム、トランプを使った各種のゲーム、カジノ形式のさまざまなゲームといったものがあった。
Lenovoはもちろん、アプリストアも提供するとしており、Electronic Arts(EA)のサブブランドであるEA SPORTSや、UbisoftもHorizon向けゲームの開発に参入すると表明している。またLenovoは、ソフトウェア開発キットを誰でもダウンロードできるようにもしている。
こういったことすべては、プラットフォームを普及させるために企業がとる常とう手段のように思える。しかし、Lenovoはこれらのアプローチをさらに推し進め、Horizonとともに使用できるユニークなハードウェアアクセサリを用意している。
このコンピュータには、吸盤で固定するジョイスティックや、エアホッケー用のスライディングパドルが一式、そして大型の六面サイコロまでもが付属している。ジョイスティックとパドルはいずれも、静電容量式のタッチ型であり、これらの入力機器を使用することでHorizonを個人用アーケード端末に変身させ、同入力機器に対応したゲームをスムーズに操作できるようになる。
例えば、トップダウンシューティングゲームでは、画面上の特定位置にジョイスティックを吸盤で固定することになる。またサイコロもユニークなものとなっており、出てきた目をWi-Fi接続で本体システムに送信するようになっている。
さらにLenovoは、多くの人がHorizonを取り囲んで使えるようにするためのアイデアも持っている。CESでは4つのキャスターが付いたスタンドも展示されており、これは米国で発売されないかもしれないものの、教室や商業施設、公共機関での利用も考慮されているようであった。さらに将来性を感じさせるのは、Lenovoのコーヒーテーブルというデザインコンセプトである。
ユニークな商品を数多く販売していることで有名なHammacher Schlemmerにピッタリの、このコーヒーテーブルというコンセプトでは、Horizonがテーブルの中央部に水平に据えられている。その本体は、モーターで開閉されるスライド式の2枚のカバーによって完全に隠され、見た目的に普通の家具とほとんど変わらなくなる。また、別なモーターによって画面を立てられるようにもなっており、普通のデスクトップPCのように使用することもできる。しかし、このコーヒーテーブルの画面を水平に横たえた状態にすれば、複数のユーザーが使用できる形態となるわけだ。
これにより、家族が夕食後にHorizonを取り囲んでゲームに興じる姿を想像できるものの、このコーヒーテーブルはまだコンセプトでしかないため、そういった団らんがすぐに現実のものとなるわけではない。そして、このようなコーヒーテーブルが製品化されない場合(実際に製品化されたとしても、高価なオプションになるはずだ)、Horizonのマルチユーザー機能を活用するためには専用の置き場所を用意する必要が出てくるだろう。
これは万人向けのものとは言えないだろうが、一部の人々は場所を確保してでもこういった機器を入手したいと考えるかもしれない。Intelの低電力(ULV)版「Core i3」チップを搭載したモデルの999ドルという価格は、購入を思いとどまらせるものとはならないうえ、画面は27インチと大きく、さらにはすべての入力アクセサリまでもが付属してくる。本体の厚みは1.1インチ(約2.8cm)であり、薄さが際立つデザインとなっているのも魅力的だ。ただ、17.8ポンド(約8.1kg)という重量にはさほど魅力を感じない。
Lenovoは、Horizonをより一般的なパフォーマンス重視のデスクトップPCとして使用したい人々に向けて、NVIDIAの「GeForce GT 620」を搭載し、SSD搭載オプションを用意したULV版の「Core i5」モデルと「Core i7」モデルを従来モデルと同等の価格帯で提供すると発表している。
Horizonが2013年の初夏に発売される頃には、こういった機器を販売しているベンダーが他にも出てきているだろうとLenovoは予想している。あなたは、マルチユーザーPCエクスペリエンスというものに疑いを抱いているかもしれない。しかし、この手の機器がさらに多く市場に出回るようになり、何らかの理由により購入を決断した暁には大いに楽しめるはずだというのが、Horizonを短時間使った経験のある筆者の考えだ。その時には、コーヒーテーブルを新調したいと思うかもしれない。
【記事発信元: 2013年1月22日 CNET Japan 】
【元記事掲載: 2013年1月06日 海外CBS Interactive発 CNET 】